Home > Documentation > 5. クイック・スタート - いますぐ始めたい人の Apache Geronimo |
とにかく一刻も早く Apache Geronimo を動かしたい方のために、ここではダウンロードや(必要に応じ)ビルドについての基本的なステップをご紹介します。10分にも満たない時間でサーバーを稼動させることができます。
現在2つの方法でリリース済みのソフトウェアを入手することができます。 一つはApache SVN リポジトリーからリトリーブする方法ですが、より早くて簡単な方法はバイナリーを直接 Apache Geronimo サイトからダウンロードすることです。ここでは手っ取り早く Apache Geronimo を稼動させるためにも、後者のバイナリー・ダウンロードについて扱います。
この導入パスが最速とはいえ、 Geronimo 以前に導入を要するソフトウェアがいくつかあります。
Apache Geronimo v2.0 は、Sun JDK 5.0+ (J2SE 1.5.0+) のフル・サポートを提供しています。下記 URL に J2SE 1.5 のダウンロード / 導入に関する詳細が記載されていますので、未導入の場合は J2SE 1.5 環境を導入・設定してください。
Apache Geronimo を導入し実行するプラットフォームごとに適切な導入イメージを選択します。Web ブラウザを開き、下記 URL に接続すると、ダウンロード・パッケージ(バイナリーおよびソース・コード)が入手可能です。
http://geronimo.apache.org/downloads.html
ご自身の環境にあった圧縮形式(zip, tar, gz)のファイルを選択し、ダウンロードしたバイナリー・ファイルを適切なディレクトリーに展開します。もしz:/Geronimo に展開したのであれば、以降 <geronimo_home> と読み替えます。
Apache Geronimo の導入は、zip, tar, gz ファイルを解凍するだけです。次にサーバーを始動します。
Apache Geronimo が導入されたら、コマンド・ライン・コンソールを開き、ディレクトリーを <geronimo_home>/bin に変更し以下のコマンドを実行します。
geronimo run
このスクリプトによりコマンドを実行した端末上でサーバーが開始されます。サーバー始動後に下記のような画面が出力されます。
上記画面はサンプルですので、"..."という文字列で切れていたりなど、実際の表示とは若干異なりますのでご留意ください。
Apache Geronimo サーバーをテストしてみましょう。Web ブラウザで下記 URL をクリックし、Geronimo コンソールをテストします。Geronimo 管理コンソールが最初にテスト可能なアプリケーションです。都合よく、フルスタックのJ2EE 認定ディストリビューションとしてデプロイされています。
ユーザー名にはsystem 、パスワードには manager をそれぞれ入力します。
下図が Web コンソールのイメージです。
この時点ですでにApache Geronimo を動かしていますが、ここまでに費やした時間はとても短いです。次のセクションではとても基本的な JSP サンプルを通して、どうやってアプリケーションのデプロイと実行を行うか、をご紹介します。
こういった場合のサンプルとして皆さんよくご存知の HelloWorld のサンプル JSP を使ってテストしてみましょう。新規のディレクトリーを作成し、アプリケーション関連ファイルをそこに入れることにします。以降そのディレクトリーを*<app_home>* と記載します。
<app_home> ディレクトリーにプレーンなテキスト・ファイルで HelloWorld.jsp を作成し、下記例のコンテンツをコピーします。
Geronimo 特有の「デプロイメント・プラン」を作成し、それが何なのかをつかみましょう。 WEB-INF ディレクトリーを <app_home> ディレクトリーの下に作成します。
<app_home>/WEB-INF ディレクトリー内にプレーンなテキスト・ファイルを作成し、geronimo-web.xml というファイル名で下記内容をコピーします。
同様に、<app_home>/WEB-INF ディレクトリー内にプレーンなテキスト・ファイルを作成し、web.xml というファイル名で下記内容をコピーします。
ここでご紹介した HelloWorld (HelloWorld_2.0.zip もしくは HelloWorld_2.0.war) サンプル・アプリケーションがダウンロード可能ですので、あわせてご利用ください。
ここでは、アプリケーションのパッケージングの解説は行いません。その代わり、デプロイヤー・ツールの -inPlace オプションを使用します。 それによって、どのディレクトリーからもアプリケーションをデプロイすることが可能になります。
ディレクトリーを <geronimo_home>/bin に変更し、下記コマンドを実行します。
deploy --user system --password manager deploy --inPlace <app_home>
アプリケーションのデプロイが成功すると、下記メッセージが出力されます。
下記 URL をブラウザーに入力し、アプリケーションをテストしてみましょう。
ここまでで Apache Geronimo の環境が簡単に構築できることをご理解いただけたかと思います。前提となるソフトウェアが導入されてさえいれば、ほんの数分でサーバーが実行できてしまいます。加えて、シンプルな JSP によるサンプル・アプリケーションの作成/デプロイ/テストまで数分でできてしまうこともお分かりいただけたことと思います。
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